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 2014年3月28日(金)

  『この日何の日、気になる日 第6回』

マサルです、今週も宜しくお願いします。

さて、1976年(昭和51年)の3月28日に、蔵前国技館で全日本プロレスと国際プロレスの、全面対抗戦が行われた日なんですね。

今でこそ、団体の垣根を飛び越えての対戦など珍しくありませんが、当時は新日本と全日本と国際の三団体時代。
団体の方針やスタイルの違い、テレビ放映権の関係もあり、交流戦や対抗戦など夢のまた夢の時代でした。

しかしながら、全日本プロレスと国際プロレスは有効関係にあり、難しいとされていた団体対抗戦を実現させたのですね。

そこで今回気になって仕方ないのが、メインの対戦カード。

団体の全面対抗戦と謳っているのであれば、大将同士の対戦を期待するのは当たり前。

ジャイアント馬場とラッシャー木村の激突を、楽しみにしてたファンは多いはず。
シングルでなくても、タッグでも盛り上がったに違いありません。

しかし、発表されたのは、ジャンボ鶴田対ラッシャー木村のシングル・マッチ。
鶴田は全日本プロレスで馬場に次ぐポジションでありますが、キャリア三年のレスラー。
団体の看板を背負うには、荷が重いと見られてました。
木村にしても、国際プロレスのエースである上に、後輩の鶴田には負ける訳にはいきません。

負けて元々と開き直れる鶴田に対し、木村のプレッシャーは計り知れません。

結果は引き分けに終わり、両団体の面目は何とか保たれました。
そしてこの一戦は、プロレス大賞年間最高試合に選ばれる名勝負でした。

この時、馬場と木村が対戦していたら、木村は負けていたかも知れませんし、年間最高試合も受賞出来なかった可能性もあります。
お互いの団体を傷つけあうことや、マスコミに踊らされることを嫌う馬場だからこそ、このカードになったとも予想できます。
ファンとしては見たかった馬場と木村の一騎討ち、木村本人はどんな気持ちだったんでしょうかね。

そこで、最後に一言

『金もいらなきゃ女もいらぬ、あたしゃやっぱり馬場がいい』

また来週!

 2014年3月21日(金)

  『この日何の日、気になる日 第5回』

こんにちは、マサルです。
今回の『この日何の日…』ですが、みのもさん!お待たせしました!
1985年(昭和60年)3月21日は、新日本プロレスに戦場を移したブルーザー・ブロディが、後楽園ホール大会に初登場した日なんですね。

初登場といっても試合はなく、スーツ姿でリングに上がり、挨拶程度のアピールだけでした。

しかし、この宣戦布告により、アントニオ猪木との初対決への期待が一気に盛り上がったのも事実です。

ブロディといえば、1979年(昭和54年)の初来日から全日本プロレスマット1本であり、世界最強タッグ決定リーグ戦優勝やインターナショナル・ヘビー級王座、PWFタッグ王座戴冠など、押しも押されぬ外国人エースでした。

当時の全日本プロレスは、ブロディの他に、スタン・ハンセン、ザ・ファンクスなどの常連組、NWAとAWAの世界王者に話題のザ・ロード・ウォリアーズといったトップ外国人に加え、長州力率いるジャパン・プロレスが入り乱れるカオス状態。

そんな群雄割拠のリングこそ、ブロディは必要だとファンもマスコミも団体関係者も思っていたに違いありません。

しかし、ブロディの答えは全日本プロレスと別れ、新日本プロレスを新たな戦場として選んだのです。

なぜ、全日本プロレスの看板スターのブロディが新日本プロレスに移籍したのか、とても気になりますね。

長州やウォリアーズとの、ファイト・スタイルの違いからなのか。
それとも、新日本プロレスに全日本プロレス以上の高評価を受けたからなのか。

きっとブロディは、レスラーとしての可能性に懸けたのではないのでしょうか。
全日本プロレスでトップを獲ったブロディの狙いは、アメリカに次ぐプロレス大国である日本マットを、自身の手で制圧すること。
つまり、新日本プロレスでもトップを獲れば、この野望が達成するのです。

相棒のハンセンが両団体でトップになったことも、ブロディの気持ちに火をつけたのかも知れません。

プライドが高く、決して自分を安売りしない等と、悪い評判が出回るのも、ブロディが一流レスラーである証拠です。

だが、ブロディは新日本プロレスには馴染めず、思うような結果を出せずに、約三年後に全日本プロレスに復帰してしまうのです。

やはり、ブロディの安住の地は、全日本プロレスだったのでしょうか。

そこで、最後に一言

『試合をボイコットしたブロディとかけまして、お抱え運転手と解きます。
その心は…来るま(車)で待ちます』

おあとが宜しいようで

 2014年3月14日(金)

  『この日何の日、気になる日 第4回』

世間ではホワイトデーの今日3月14日。
プロレス界では、いったい何があった日でしょうか。

それは1991年(平成3年)の3月14日に、前田日明が新団体リングス設立を発表した日なのです。

前田選手にとってこのリングスは、新日本プロレス、旧UWF、新生UWFに続いて四番目の団体。

日本プロレスと旧UWFでは、思うように力を出し切れずにいた前田選手でしたが、新生UWFでは自身も団体も大ブレイクし、このまま格闘技界の天下を取るのも時間の問題と言われていました。

しかし、フロント陣との確執が表面化し全選手解雇、団体は人気絶頂中にもかかわらず崩壊してしまったのです。

闘うリングを失った前田選手たちレスラーは、一致団結し新団体設立に向け動き出していると思いきや、何と藤原喜明は船木誠勝と鈴木みのるを連れ藤原組を、高田延彦は山崎一夫以下若手中堅を引き連れUWFインターナショナルを設立。
1人残されてしまった前田選手が、リングスを設立したのです。

しかし、なぜ前田選手はひとりぼっちになったのか、気になりますね。

藤原や高田はなぜ、前田選手と袂を別ったのでしょうか。
プロレスラーならば、団体のトップとして輝きたいと、藤原や高田は思ったのか。
それとも、前田選手のやり方について行けなくなったがゆえの行動なのか。

それより、なにより、たった1人で団体を立ち上げようとした前田選手には、頭が下がる思いです。
仲間が全員離れて行き、1人きりになってしまった時には、プロレス界から足を洗おうと思ったことでしょう。
そんな極限状態からの大逆転劇は、誰にも真似できません。

ギリギリのところで踏み止まり、決して泣き言を言わない精神力はプロレスで培ったものであり、プロレスラーとしてのプライドなのでしょう。
そんな前田選手だからこそ、リングスを成功させたのでしょうね。

そこで、最後に一言

『レスラー殺すに刃物はいらぬ、上がるリングが無けりゃいい』

また来週

 2014年3月7日(金)

  『この日何の日、気になる日 第3回』

さ~て、今回の『この日何の日…』ですが、1997年(平成9年)3月7日に、柔道家の小川直也がプロレス転向を発表した日なんですね。
小川といえば、世界選手権無差別級で史上最年少王者となったのを皮切りに、全日本選手権通算7回優勝、バルセロナ・オリンピック銀メダルなど、輝かしい成績を誇る柔道王。

そんな大物がプロレス入りすれば、最強のレスラー誕生やプロレス界が大きく変わると騒がれる一方、ヘーシングのように、他のスポーツを極めた人間のプロレス転向は、プロレスに馴染めず、期待はずれに終わることも多いと心配されました。

それに加え、小川は北尾光司と同じく団体に所属しない、フリーの立場でプロ活動するというのも妙に引っ掛かりました。

そんな期待の大型ルーキー小川には、アントニオ猪木と初代タイガーマスクこと佐山聡がバックにつき、新日本プロレスマットでデビュー。
そこで、橋本真也という最高のライバルと出会い、小川のプロレス転向は大成功と思われました。

がしかし、そんなに甘くないのがプロレスでありアントニオ猪木。

猪木が現役を引退し格闘技団体UFOを設立したことで、小川はUFO所属となり新日本プロレスとの関係が悪化。
坂口征二暴行事件や橋本とのセメント試合など、猪木軍の斬り込み隊長として、リング内外で新日本プロレスと全面戦争に突入していくのです。

その後、橋本が新日本プロレス退団、新団体ZERO-ONEを設立した時には、何と小川はZERO-ONEに参戦、仇敵である橋本とタッグを結成するのでした。

なぜ、小川が猪木と別れ、橋本と手を組んだのか気になりますね。

ビッグネームである猪木のもとで格闘技戦を行うより、新団体で橋本とのプロレスを選んだ理由とは?

小川を暴走王に育て上げた猪木に恩はあるに違いが、一騎討ちを重ねるにつれ、命のやり取りをした闘う男同士にしか分からない、友情や絆が生まれたのかも知れません。
今は小川道場を設立し後進の指導をする傍ら、猪木の新団体IGFのリングにもあがる小川。

柔道界に戻りながらも、猪木との縁を切れずにいる小川の最終的な目標は何なんでしょう。

そこで、最後に一言

『橋本や、猪木よりも、ディズニーランド』

では、また来週

 2014年2月28日(金)

  『この日何の日、気になる日 第2回』

一週間のご無沙汰です、マサルです。
さて本日2月28日は何の日?
今から46年前の昭和43年2月28日、国際プロレスが新たに開拓したヨーロッパ路線により、この日の足利大会からイギリス人レスラー4選手がシリーズに参加した日なのですね。

今でこそ珍しくないヨーロッパ系レスラーですが、当時の日本マット界では、プロレスの本場アメリカから大物選手を招聘することがステータスとされていました。

国際プロレスも設立からアメリカ人レスラーをブッキングしていましたが、ある事件をきっかけにヨーロッパ・ルートを頼ることになってしまったんですね。

そのお陰で、ビル・ロビンソンやダイナマイト・キッド、アンドレ・ザ・ジャイアントを日本マットに上げたのだから、不幸中の幸い、怪我の功名といったところですかね。

ところで原因である事件とは、当時の外国人ブッキング担当のグレート東郷が、ブッキング料を巡る金銭的なトラブルから、招聘外国人レスラーに試合出場をボイコットさせるという事件が発生したのです。

ボイコットした外国人レスラーたちはそのまま帰国、東郷は国際プロレスとは絶縁状態になってしまいました。

東郷といえば日系アメリカ人レスラーであり、力道山が活躍していた頃の日本プロレスで、その顔の広さから外国人レスラーのブッキングを担当していた凄腕。
力道山死後、今回同様金銭トラブルで日本プロレスとも決別しています。

しかし、同じ過ちを繰り返すグレート東郷という人物、気になりますね。

噂によると、東郷の請求するブッキング料が非常に高額であり、団体側と折り合いが付かず最終的に決裂となるようです。

「守銭奴」や「銭ゲバ」と呼ばれるぐらい金銭には厳しい東郷。
しかし、招聘したレスラーは大物ばかりで、あれだけのメンバーを揃えるのであれば、高額なブッキング料も当然という声もあります。

東郷の言い分としては、良い仕事をすれば、それなりの報酬は当たり前。
お金を出し渋る団体側に問題があるってことなんですね。

そこで最後に一言、

「銭ゲバと、言ってるそっちが、銭ゲバだ」

では、また来週

 2014年2月21日(金)

  『この日何の日、気になる日 第1回』

「みのもけんじのプロレスで哭け!!」をご覧の皆様、今週よりスタートしますマサルの新シリーズをお楽しみくださいませ。

タイトルでも分かるように、過去この日にプロレス界で起こった出来事をあーでもない、こーでもないとぼやいていきます。

記念すべき新シリーズ第1回2月21日は、何と今から60年前1954年、日本初のプロレス国際試合3連戦の最終第3戦が蔵前国技館で行われた日なんですね。
初日19日メインのカードは、力道山&木村政彦対ベンとマイクのシャープ兄弟のノンタイトル戦。
20日は、力道山対ベン、木村対マイクのシングル・マッチ。
そして最終戦は、初日と同じ組み合わせでの、世界タッグ選手権試合。
結果は引き分けに終わり、日本組の王座奪取は叶わなかったものの、観客動員は連日満員札止め。
力道山も日本にプロレスを定着させる手応えを感じたに違いありません。

そこで気になるのが、この選手権試合61分3本勝負。
現在あまり聞かない3本勝負。
マサル的には、相手に一度も負けてはならない1本勝負の方が、選手権的であり勝負っぽく思えます。
それに加え、45分や60分、時間無制限なら分かりますが、61分って何なんですかね。
その昔、やはりその1分に疑問を抱いたジャイアント馬場が先輩レスラーに質問したところ、

「60分を闘い抜くだけでも並大抵のことではない。しかし、その60分を闘い抜いた後の1分を、闘えるかどうかで勝負が決まる」と得意気に説明されたそうな。
それを受けた馬場選手は、

「60分も闘って勝負がつかないのに、その後のたった1分で何が出来るんですか?」と言ってしまったらしい。
そう言われてしまった先輩レスラーは、思わず黙りこんでしまったとのこと。

確かに馬場さんの言う通りです、マサルも同意見です。
数々の名言(迷言)をプロレス史に残した馬場さんらしいですね。

そこで最後に一言、

『1分じゃ、ラーメンだって、作れない』

では、また来週

 2014年2月14日(金)

  『実録・プロレス道 第155話』

ジャイアント馬場がジャンボ鶴田と保持していた、インターナショナル・タッグ王座の返上を発表した。
それと同時に馬場は、11年ぶりに無冠となった。

「やっと馬場もジャンボにエースを譲る決心をしたんだな。世界王者としてアメリカでサーキットしてるジャンボなら、全日本を任せても問題ないと考えたんだね」

馬場の跡を継ぐことは易しいことではない。
だが鶴田本人のためにも、日本マット界のためにも、馬場に代わって全日本プロレスを、引っ張って行かなければならないところまで来ているのだ。

「馬場は確かに偉大だけど、いつまでも馬場に頼っていられないからね。ジャンボにはそれだけの力があるんだからさ、何事もチャレンジは大切だよ。マサルだって将来の夢とかあるんだろ?」

急に師に質問されたが将来の夢などなく、毎日を学校とアルバイトとプロレスで何となく過ごしているのが実状だった。
大学に進学するにしても就職するにしても、まだまだ時間はあると甘く考えていた。
ところでそんなことより、最近気にしていなかったが、師の仕事はどうなっているのだろうか。

「それなんだけどさ、フレッシュ・ジャンプっていう月刊誌でプロレス漫画を描くことになったんだよ。テリー・ファンクの漫画なんだけど、テリーに会わせてくれるって言うんでついオッケーしちゃったよ」

そうか、とうとう念願のプロレス漫画を描くことになったのか。
読み切りのようだが、これをきっかけに、またプロレス漫画の依頼があれば嬉しいのだが。

「それに連載の話しもあるんだよ。東スポの桜井さんの原案なんだけど、面白くする自信はあるよ。プロレス・スターウォーズってタイトルだから、マサルも読んでくれよな」

タイトルだけでは想像がつかないが、やはり実在のレスラーが登場するのだろうか。
それとも、架空の団体やレスラーが活躍するのだろうか。
とにかく、東京スポーツの桜井康雄さんのバックアップを受けるのであれば、ある程度自由に描けると思う。

「それは読んでのお楽しみだよ。今のプロレス界がバタバタしてる時だから、いろんなアイデアがあるんだよ。オレの理想のプロレス界を描きたいね、クレームを怖がらずに描くつもりだよ」

新団体ユニバーサル・プロレスの旗揚げ、鶴田のAWA世界王座奪取、IWGP問題など日本のプロレス界は目まぐるしく動き続けている。
そんな世の中だからこそ、漫画にする価値はありそうだ。
団体の統一なのかベルトの統一なのか、それとも新団体が旗揚げされるのか。
ジャイアント馬場対アントニオ猪木のような、日本人同士の越境対決も漫画では実現可能なのだ。

「今までマサルと話してきた、夢みたいな話しだって漫画なら描けるんだからな。本当に楽しみだよ、期待してくれよな」

プロレス・スターウォーズ……プロレスを心から愛する師ならば、きっと成功するに違いない。
それに連載が始まれば忙しくなり、今までのように頻繁に会うことは難しくなりそうだ。
夢を叶えた師と、夢とは何か迷う弟子。
馬場と鶴田がタッグを解消したように、同じ道を歩んで来た師弟にも、それぞれ別の道を選ぶ時が来たようだ。

師から学んだプロレス道を極めないまま、プロレス道とは何なのかも分からないまま、自分だけのプロレス道をマサル少年は1人で探し始めるのであった。


 2014年2月7日(金)

  『実録・プロレス道 第154話』

全日本プロレスの新エース・ジャンボ鶴田が、AWA世界王座防衛サーキットのため再度単身渡米した。

「3月のサーキットと同じように、また成功して帰って来て欲しいね」

アメリカのAWAテリトリーで、防衛戦を行うのは王者の義務なのだ。
ただでさえ過酷な防衛戦を、敵地でサーキットすることは並大抵のことではない。
だがそのハードルをクリアしてこそ、真の世界王者なのだ。

「2週間近いサーキットだから、しんどいだろうな。相手はニックが中心になると思うけど、ジャンボならなら大丈夫だよ」

日本で何度も煮え湯をのまされた、前王者ニック・ボックウィンクル。
王者有利のAWAルールでは、ニック得意のダーティ戦法でのベルト奪取は難しいだろう。

「いくら反則やリングアウト負けでも防衛出来るけど、ジャンボには正々堂々と真っ向勝負で闘って欲しいよ」

王者としてベルトを守ることは大事だが、鶴田には汚い手を使ってまで防衛はして欲しくない。
鶴田の夢であり、日本人初の世界王者としてのアメリカ・サーキットなのだから、素晴らしい闘いで乗り切らなければ意味はない。

「そうだね、馬場も猪木も力道山だってやれなかったことを、ジャンボはやってんだからさ。日本人として恥ずかしくない闘いを期待したいね」

今回のサーキットを無事に終えれば、AWA世界王座を全日本プロレスに定着させることも可能なのだ。
そうなれば、ニックを始めAWAからの刺客やブルーザー・ブロディやスタン・ハンセン、ドリー・ファンクJr.たちとの防衛戦が日本で観れるのだ。

「そりゃ願ってもないことだよ。世界戦を日本で観れるだけでも凄いのに、ジャンボがチャンピオンなら毎シリーズ観ることも出来るんだからね」

それに全日本プロレスには、NWA世界王者も参戦することから、AWAとのダブル・タイトルマッチも考えられる。
ブロディ、ハンセン、ドリー、ミル・マスカラスなど豪華外人が鶴田に挑戦するだけでも贅沢なのに、NWAとのダブル・タイトルマッチになれば贅沢どころか、試合を組むだけで偉業である。

「外人天国やベルトが多すぎるとか批判的な声はあるけどさ、やっぱり全日本のやり方は好きだなオレは。NWAとAWAのダブル・タイトルなんてアメリカじゃ絶対無理だからね。まあ日本でも実現してないけどさ」

アメリカでは交わることはないNWAとAWAでも、全日本プロレスマットなら、いやジャイアント馬場なら不可能を可能にしてしまいそうだ。
もしも、NWAとAWAのダブル・タイトルマッチが実現し、王座統一となればIWGPを脅かすことになるだろう。

「いやいや、歴史と権威から言ったら、NWAとAWAの統一王者の方が上だよ。IWGPも考えは悪くないけど、もっとメンバーを厳選しないとNWAの上に行くのは難しいよ」

いくら世界統一と騒いでみても、世界王者の参加しない大会では、何を統一するのか分からない。
それよりも、歴史と伝統のある世界王座の統一の方が重みがある。
しかも、その世界統一王者になるチャンスと資格を、現在持っているのはジャンボ鶴田なのだ。
世界初、前人未踏の王者になるために、何としてでもAWA王者のまま帰国して欲しいと願うマサル少年だった。

つづく

 2014年1月31日(金)

  『実録・プロレス道 第153話』

新設されたPWF認定世界タッグ初代王者チームに輝いたのは、スタン・ハンセン&ブルーザー・ブロディの超獣コンビであった。
しかも、リーグ最終戦で激突したジャイアント馬場は、超獣コンビの合体パイル・ドライバーにより首を負傷、連続試合出場記録が3711でストップしてしまったのだ。

「やっぱりブロディは強いよね。それにしても、ジャンボも天龍もだらしないよな。だから馬場があそこまで頑張らなきゃならなかったんだよな」

負傷欠場にまで追い込むぐらいの、攻撃を馬場に仕掛けた超獣コンビ。
いくら年齢がいっているとはいえ、連続試合出場の記録を持つ頑丈な馬場を病院送りにするとは、やりすぎのような気がする。

「いや、ブロディたちが本当に怖いのは、ジャンボたちじゃなくて馬場なんだろうな。でなきゃあそまで攻め込まないよ」

全日本プロレス代表のエースコンビと囃し立てられていても、超獣コンビの眼中にはなかったジャンボ鶴田と天龍源一郎。
実力者揃いのリーグ戦を制し、新ベルトと真のエースの称号を手に入れることは、まだ早かったのか。

「ジャンボたちは、何ていうかもう少し強引に行って欲しいよね。ブロディたちと実力はそんなに変わらないと思うんだけど、完全に気迫で負けてるな」

格闘技であるプロレスで頂点を目指すならば、心技体が伴わなければ本物とは言えない。
もしも互角の実力を持つものが闘うのであれば、最後は心で決まるのだ。
つまり超獣コンビに比べ、鶴田と天龍に足りないのは、ベルト奪取への気迫や意気込みだったのか。

「まあ、そういうことになるね。ブロディだって最強タッグで勝った相手に、簡単には負けれないよ。特に今回はベルトが懸かってるんだからさ」

鶴田も天龍もシングルのチャンピオンとはいえ、タッグの大会で優勝出来なければ意味がない。
しかも同じ相手に優勝を拐われてるのだから、全日本プロレス代表チームとしての面目が丸潰れである。

「ジャンボがAWAチャンピオンになったから、少しは期待したんだけどな。まだまだブロディたちの方が上なんだよね」

鶴龍コンビの惨敗に加え馬場の負傷欠場、災難が続く全日本プロレスは、世界王者がいながら元の外人天国になってしまうのだろうか。

「外人天国って言われてるけど、実際強くて良い外人が揃うから仕方ない話なんだけどね。その強い外人に勝てる見込みがあるのはジャンボたちなんだかさ、これからを期待しないとね」

日本人同士の抗争ではなく、外国人相手にアメリカナイズされた本場のプロレスを売りとする馬場・全日本プロレス。
しかし、強い外人に対抗する日本人が負けてばかりでは、面白味が薄れてしまう。
超獣コンビは確かに強い、しかしあまりに強すぎてしまうと、結末を知っている映画見るようで試合に入り込めない。

「だけど強い者が勝つのが勝負世界なんだよ。ジャンボたちが勝てなかった現実を受け止めないとね。単に人気があるとこや、日本人ばかり勝ってる方が嘘くさいよ」

鶴龍コンビが真のエースコンビになるのは間違いないが、超獣コンビを倒さない限りその日は来ない。
いやその前に、超獣コンビに眼を向けさせなければ、鶴龍コンビの時代は訪れないだろう。


つづく

 2014年1月24日(金)

  『実録・プロレス道 第152話』

団体存続の危機を迎えているユニバーサル・プロレスとは違い、独自路線を貫く全日本プロレス。
その全日本プロレスが、PWFタッグなる王座を新設した。
そして新タッグベルトを争う、リーグ戦が開催された。

「去年の最強タッグの優勝候補がエントリーしたね。まあブロディとハンセンが有力だけど、ジャンボと天龍には願ってもないチャンスだよな」

昨年末の世界最強タッグ決定リーグ戦で、惜しくも優勝を逃したジャンボ鶴田と天龍源一郎の鶴龍コンビ。
是が非でもでも、超獣コンビを破り、真新しいベルトを巻いてもらいたい。
がしかし、全日本プロレスには、インターナショナル・タッグもあるのだ。
新日本プロレスのIWGPのように、世界王座統一、ベルトの一本化が騒がれているというのに、なぜここへ来てタッグ王座を増やすのかジャイアント馬場の考えはさっぱり読めない。

「馬場は早いとこインター・タッグを返上して、ジャンボとのコンビを完全に解消しなきゃな。そして、ジャンボと天龍にPWFタッグを獲らせてバトンタッチしないと」

最強タッグのリベンジを含め、超獣コンビを倒し新タッグベルトのチャンピオンになれば、全日本プロレス代表チームとしての自信も貫禄も身に付くだろう。
だがなぜインターナショナル・タッグではだめなのだろうか。
ただでさえ、シングルのヘビー級ベルトも3本存在しているのに、タッグベルトまで増えたら、それぞれのベルトの価値が分からなくなってしまう。

「1つのタイトルを奪い合うのが正解なんだろうけどね。でも、強い者が増えて来ると、1つのタイトルだと収まらないのかな」

チャンピオン・クラスの選手が何人も集まるのであれば、ノン・タイトルよりもタイトル・マッチの方がファンは喜ぶということか。
しかし、団体内に何本もベルトがあると、どのベルトが一番なのか決めて欲しい時もある。

「今の全日本はベルトによって、絡むレスラーが決まってるからね。でもその辺を崩してほしいのが本音だよ」

インターナショナル・ヘビー級王座には、鶴田とブロディ、そしてドリー・ファンクJr.。
PWFヘビー級王座のメインは、スタン・ハンセンと馬場。
UNヘビー級王座は、天龍に売り出し中の外人をぶつけている感じだ。
なにも、日本人同士で対戦しろというのではなく、鶴田対ハンセンや天龍対ブロディは見たいカードだ。
それよりも、ハンセン対ブロディが今の黄金カードだろう。

「だからさ、そういうカードがタイトル・マッチであれば良い訳じゃない。場合によっては、ダブル・タイトルにだってなるんだからさ。だからシングルのベルトが3本あっても、タッグ・ベルトが2つあってもいいんだよ」

全日本プロレス贔屓の、師の言わんとしていることは良く分かる。
しかし、誰か1人が強すぎて、ベルトが1人に集まることも考えられる。

「だから、そうならないように選手を分けてるのかな。それか、そこまでズバ抜けた選手がいないのかもね」

AWA世界王座とインターナショナルの二冠王者の鶴田を筆頭に、世界の強豪が集結する全日本プロレス。
そんな全日本プロレスではベルトを統一するよりも、数多くのベルトと夢のカードをファンに広めたいのかも知れない。
複数のベルトを利用しアメリカ・ナイズされたプロレスを提供する全日本プロレスに対して、新日本プロレスは世界統一・IWGPの第二回大会を間近に控えていた。


つづく

 2014年1月17日(金)

  『実録・プロレス道 第151話』

新団体UWFの旗揚げオープニング・シリーズ最終戦蔵前国技館大会に、やはりアントニオ猪木は現れなかった。
メインイベントで若きエース前田日明は、新日本プロレスからの刺客藤原喜明を迎え撃ち、壮絶な流血戦の末痛み分けに終わった。
だがこれから先、この二人の抗争を軸にするのも、無理があるように思える。

「前田も藤原も良かったんだけど、今後続けて行くのは厳しいな。やっぱりファンは猪木が来るのを期待してるんだよ」

蔵前で観戦したという師は、ファンの反応を直に感じたせいか、UWFの先行きの不安に対して説得力があった。

「旗揚げシリーズは何とか乗り切ったけど、次のシリーズはやばいよね。っていうか次のシリーズの発表もないし、本当にやるのか怪しくなってきたよ」

次のシリーズの日程発表は、現在のシリーズ中にしなければならない。
シリーズ間のオフがあるにせよ、シリーズ終了後の発表では、いくらなんでも遅すぎる。
新間氏は猪木の獲得に失敗したため、UWFを諦めているのだろうか。

「何の動きもないから、よく分からんけど。このままUWFが自然消滅になったら、猪木が絡んでたのは事実ってことになるね。猪木移籍の話が本当だったとしても、今の猪木を見てると移籍はしなさそうだよね」

現在新日本プロレスは、正規軍と維新軍との抗争で盛り上がりを見せている。
UWFの最終戦蔵前国技館に姿を見せなかった猪木はその二日後、同じ蔵前で維新軍との対抗戦に出場していたのだ。
維新軍の大将・長州力に快勝した猪木を見る限り、UWFへの移籍の可能性はないように見えた。

「会場の熱気を比べりゃ、新日本の方が上に決まってるよ。猪木がUWFに行っても、あれほど盛り上がる保証はないしね」

猪木の人気は確かに凄い、猪木さえいれば会場は満員になると考える者は多い。
だがいくら猪木がスーパースターとはいえ、無名のレスラーを相手にして観客を沸かすことは難しい。
新日本プロレスも旗揚げ当初は日本人レスラーも少なく、外人も無名のレスラーばかりで客入りも悪く当然テレビ中継もない、いつ潰れておかしくない状態だった。
猪木はそんな苦い経験から、UWF移籍を躊躇ったのかも知れない。

「新日本の次のシリーズはIWGPだろ、じゃあ猪木はこのまま新日本に残るだろうな。言い方が悪いけど、新日本とUWFを天秤にかけりゃ新日本の方が安定してるもんな」

世界統一の夢であるIWGP。
その記念すべき第一回大会の決勝で、ハルク・ホーガンに惨敗した猪木。
そして、一年越しの復讐のチャンスが、次のシリーズに控えているのだ。
世界一のベルトを巻くためにも、世界一の猪木を待ち望んでいるファンのためにも、猪木はIWGPを獲得しなければならないのだ。

「だとすると、猪木のUWF移籍はないよな。猪木は最後までUWFとは関係ないって言ってたから、このままウヤムヤにするのかもね」

新団体ユニバーサル・プロレスの、今後の活動はどうなるのか。
残された前田らレスラーたちは、いったいどうなるのか。
しかしまだ、猪木の移籍もまだ可能性は残されている。

「新間がどう収めるかが問題になるね。潰すのか続けるのか、結論が出るのにそう時間はかからないと思うよ」

やはりジャイアント馬場とアントニオ猪木を敵に廻して、日本ではプロレス団体を成功させるのは無理だったのか。
いや、味方になるはずだった猪木の裏切りによって、UWFは消滅していくのだろうか。


つづく

 2014年1月10日(金)

  『実録・プロレス道 第150話』

遂に旗揚げの時を迎えたユニバーサル・プロレス。
当初の構想とはメンバーは大幅に変わり、テレビ中継もなかったが超満員の観客を動員した。

「団体の旗揚げに立ち会うって意味で、観客が集まったのかな。しかし、噂されてた猪木の参戦はなかったね」

新団体の旗揚げということで、物珍しさと御祝儀的な観客のおかげで満員にはなったが、地方巡業や大会場で苦戦するのはこの段階ではっきりしていた。

「日本人のメンバーを変えられないなら、外人を揃えないと厳しいな。あのポスターに載ってる外人全員は無理だけど、2、3人来るだけでかなり助かると思うな」

このまま最終戦まで、アントニオ猪木もトップクラスの外人も参加しなければ、ただのハッタリ団体になってしまう。
団体を存続させるには、何らかの手を打たなければなるまい。
まだ、旗揚げ戦が終わったばかりだからと、余裕を見せていられるほどプロレス界は甘くないのだ。

「やっぱり馬場か猪木がいないと、日本でプロレスやるのは難しいんだよ。UWFもまだ失敗した訳じゃないけど、かなりヤバいとこまで来てると思うよ」

猪木が移籍しエースになる新団体や外人レスラー主体の今までにない団体というのは、もはや噂で終わってしまったのか。
前田明やラッシャー木村などの所属レスラーは、何故移籍したのか、今となっては不思議でならない。

「木村と剛は新天地でやり直すつもりで参加したんだろうね。でも、前田の移籍が分からんよ。新日本のエース候補生の前田が、すぐにエースになれるからって移籍するとは思えないしな。やっぱり、猪木は移籍する予定だったのかもよ」

新日本プロレスで、居場所を失った猪木を受け入れるための、新団体と言われたUWF。
前田は師匠である猪木が移籍するので、自分も動いたのだろうか。
しかし、このまま猪木が来なければ、前田は猪木に騙されたことになってしまう。

「せめてテレビが付いてればな。申し訳ないけど、今のままじゃ潰れるのは時間の問題だよ。最終戦の蔵前までに何かしらの手を打つのか、それとも次のシリーズなのかな。次じゃ遅い気もするけどね」

テレビ中継もない、猪木はおろか人気選手もない、このままでは本当に潰れてしまってもおかしくない状態なのだ。
最高顧問の新間寿氏は、何か逆転のウルトラCを温存してるのかも知れない。

「いや新間の奥の手は猪木だよ、猪木以外に考えられないよ。これでもし猪木が来なければ、本当にUWFは終わりだよ」

旗揚げ戦には間に合わなかったが、最終戦の蔵前国技館に合わせて猪木は参加するのだろうか。
誰の口からも、猪木のことなど出てはいないが、もはやここまで来ると、UWFの運命は猪木次第ということになってしまう。

「まあそう考えてもおかしくないよね。だとすると、やっぱり猪木は蔵前に来るのかな、藤原の参戦は決まったみたいだけど」

前田制裁のため、殴り込みを予告していた藤原喜明の参戦はそれなりに盛り上がるだろう。
だが猪木参戦に比べれば、どう考えても弱すぎる。
行き先の見えない迷路にでも、入り込んでしまったようなUWF。
その道標となる猪木は、蔵前国技館に現れるのだろうか。


つづく

 

 

 

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