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 2009年5月26日(火)

  ムーン・シェーカー<13>

みの仙人は酔極まってくると高田渡のように、ギターを手に拓郎を熱唱されます。
そしてステージで寝てしまった高田渡のように、プロレスクラシックを見ながらアグンアグンと言う音を出して寝てしまいます。
「私は今日まで生きて~きました~いつでも馬場の~力を借りて~」
詩にはリズムが欲しくなり。
詩と曲のバランス・アンバランスが欲しくなり。
祈りや愛や希望も入れたく成ります。
プロレスも全く同様の=(イコール)で、詩とつながり哲学を形成し宗教を形成し人間を形成します。
自己を形成するには、つかむには、どうすれば良いのでしょうか?
みの仙人はこう言いました。
「つかんじゃダメでしょ~つかみたいなぁ~って思い続けて追い続けてフッと手のひらをあけたらそこに微かに引っかかったモノが自分でショ。」
とおっしゃいました。
空即是色色即是空ハンニャハラミッタ。
無心のプロモーターみの仙人、御提唱せし{全ベルト溶解一元案}こそプロレス界一大ルネッサンス!
と、話をフリました所、仙人曰わく
「タケシ君が漫画で描けばイイでショ!」
とウーロン杯をゴクリと一のみ、
「さあ明日は松井(ヤンキース)があるから早く起きなきゃ!」(松井、手首・ヒザ長期戦線離脱時は全く大リーグ観戦せず)と颯爽と山に帰ってゆきました。
今の、みの仙人に取って松井秀喜が馬場的存在なのでした。
出て来いヒーロー!

 2009年5月19日(火)

  ムーン・シェーカー<12>

「死んだら死んだで生きていくんだ!」
・カエルが大好きだった詩人・草野心平の詩の中でカエルがヤマカカジに喰われ、まさに今死なんとするカエルの心境を語った詩なのですが、禅のポイントは正にそこでありまして。
なあんだ屁理屈・死んだら何も残りゃしないんだよ。
と、言う合理性の世の中、システムにまみれて生きる人にとって、自分の肉体が老いさらばえ死に滅ぶ恐怖・矛盾は納得しかねる事象と想われます。
シカシ、人間が此の世に肉体をぶら下げて生まれてきた意味は、死んだを生きる意味に他ならず、正に修行であり我を忘れて没頭する事に他ならず、無心と言う事になるわけで無我夢中になっていた… 時間が多いほど多幸感ある充実した人生を送れているに違いなく悔いの薄い一生を得られる訳です。

つまり何が言いたいかと言うと、みの仙人のプロレス感は、知る者はいわず言うモノは知らず。 の域に達しており、あまり多くプロレスを語らず理屈で理解せんとする(言うは知らず)撲を諭す為に唄ってくれるのです。
「一杯呑み屋を出て行くアンタに…むなしい気持ちがわかるなら~汚れた手のひら返してみたぁ~って仕方ない事さぁ~~」
ジャカジャン失礼しました。

 2009年5月12日(火)

  ムーン・シェーカー<11>

オリックスバファローズの大村は秋山に顔が似ている。
だからどうした?
そういう質問をする人はみの仙人の山の麓にも
たどり着く事は出来ない。
撲は修行の合間に、みの仙人の目を盗んで
軽く一杯気付けに頂く事がある。
そして思考すると、みの仙人の難解なお話がわかりやすくなって来たりする為で、例えば、古くは天動説地動説の相対的な戦いがあり人間界、否。
蠢く肉体を所有せしもの未来永劫、自他の相克さらには内なる自他の相克は複雑な矛盾をはらんだ争いを産み続けて行くのだろう。
しかしここに幅広い想像力によって矛盾は一元化により和して行けるフランスの格言の
「全てを知るモノは全てを許す」に、たとえ、それが幻想であったとしても其処に詩が生まれるならば、
その思いは魂に宿り人間の霊性は霊長類の名に恥じぬ働きをする。
プロレスは相対的一元性に位置ずけられれ格闘技である!
…と、安ワインの酔いでグダグダ考えつつユーチューブモバイルでDynamiteKid対グレートガマの試合でKidのツームストンが改めて激しい技であった!と言う事実におののいております。
脳天がマットに突き刺さってます。
やっぱKidは熱いなあ。
あ、みの仙人の足音が…それでは今回はこのへんで、

 2009年5月5日(火)

  ムーン・シェーカー<10>

「“魂の解放”こそ今のプロレス哲学に 突きつけられた一番の課題かも知れないよねぇ~。」
近頃仕事に追われ片手にウーロン杯のお姿が余り見られないみの仙人が嘆息しつつ、そうおっしゃった。
ハッ!
安焼酎ホッピーで不覚にも酔いつぶれていた撲は冷たい水を飲み干し、その意味を自分なりに思えてみた。
魂の解放…とは…ガンジガラメの世の中で自分のギリギリ痛む肉体を引きずって生きる現代人のオアシスたるべきマットに夢の華が咲いていない、常々仙人曰く
「マット上に善悪強弱なし!ブラッシーなんかマットに上がれば母親でもブッ殺す!だもんネ~」
その気合い気組で仕事に臨めるレスラーのなんと少なくなった事か!
しかし…科学にまみれた現代人にそこまで自分を追い込んで生きて行ける人物が幾人イルカは疑問であったが、仙人の目にはそんな事は全く赦さない光が活きずいていた。
それは観客の覚めた視線にも注がれる…ファンの安易な判官贔屓でレスラーを甘え誤解させ、わざとらしいフリで痛がり、今の技、俺受けましたよ~的な。(天才丸藤でさえ、試合によってその兆候がアル訳で)
観客の主観眼をもっと研ぎ澄ますべし!という事に他ならなかった。
…御意。
撲は忙しく仕事に打ち込むみの仙人にコソ、好きなだけウーロン杯を煽リ、魂の解放をして頂きたいト思う次第でアリマシタ。

 2009年4月28日(火)

  ムーン・シェーカー<9>

みの仙人は今とても仕事忙しい。
朝~晩まで晩~朝までメスのカブト虫か棟方志功かのように机にかじりついて仕事をしている。

時として人間は自分の命、生死を賭して前面にある仕事に対して、自分の全てを投げ出して取り組んで行かねばならない事がある。
小橋高山健介…みなマットに自分を捧げている。
「秋山はよぉ~やく気がついたね!キラー秋山!これみてよ!」
東スポに秋山が潮崎の腕をねじ曲げてへし折らんかと決めている。
「この説得力は白目むく必要ないでショ!」
つまり必死に取り組んでいる時に他人に白目のサービスは、蛇足失礼に当たると仙人は言われる、締め上げへし折る行為に全てを投げ出せ!と。
「白目むくほど本気なのに腕の一本も折れない人間がプロレスラーが居ちゃ駄目でショ!」
秋山が今まで客観的立場からもう少し主観的立場に降りて来ざるを得ない状況が今のノアな訳で、日本社会も同じような局面にさらされている。

最後の最後まで自力を出し切って・司馬遼太郎
言わんとする空気を絞って一滴の水をつくる
自力・こその他力本願真っ白に燃え尽きようと
仙人は最後の蝋燭に明かりを灯しているのでした。

 2009年4月21日(火)

  ムーン・シェーカー<8>

みの仙人は近頃ゴルフにプロレスしておられる。
と、言うのも仙人といえども霞ばかり食べている訳ではなく、水道橋の居酒屋でいつものウーロン杯をのみながら「ラム肉は美味しいね~」と指をチュっと舐めたりされる。
そしてゴルフもプロレスも要は自己をいかに掘り下げウチからなるマグマをいかに爆発させるかが肝要である。
…そして、死んだように無心に遊んで生きる…ようにプロレスする、…と、これはできそうで中々出来ない。
西村も生死を通して無の境地を説いていたが、言うモノは知らず・知るモノは言わず、スピニングトーホールドで煩悩を振り払わんと必死なだけだ。
人間は己の中に敵がいて己の中に味方がいる矛盾した存在。
その矛盾を知るために輪廻転生し我執を拭い去る練習を人間はしているのだと…。
レスラ-がレスラ-として一人前とされるのは
「ホウキ相手に本気のプロレスが出来たとき」
と師匠は遠い目をして良くおっしゃられる。
つまり居なくてもいる敵・己の中の敵と全身全霊闘い抜く!
オォそれはマスクマスク・マンマン!
マスクマスク・マンマンこそプロレス界のメシアになるべく登場した存在!
みの仙人曰く 「いいよねぇ~マスクマスク・マンマン!いいよねぇ~ゴルフトゥディ!」
そう言うと颯爽としてゴルフバックを背負ってグリーンを目指す仙人だった。
(コノ文ハ、混ミアウ税務署の待チ時間ニ書キマシタ)

 2009年4月14日(火)

  ムーン・シェーカー<7>

ムーンシェイカー7杉良太郎の、君は~ひとのために死ねるか~のように、君は~プロレスしているかァー!
…みの仙人のお叱りをくいそうな今日この頃、永田の白目にプロレスしてないでショ、西村も東スポ向けにわざとらしい瞑想座禅はプロレス出来てないけど、マットにおいてオールドスタイルに徹する姿はプロレス出来ているでショ?
他者と比べず己のなかに道を求め、どこぞの山奥に隠遁したフリをし、求めない…を求めさせ商売をしようとする訳知り顔の行者になることなく、ひたすらプロレスする。
朝歯を磨く時もプロレスする!
永谷園の朝のり茶づけを食べる時にも、のり半畳を+してプロレスした!
つまり人生において真正面から向かい合った生き方こそが、[みの仙人]の信念。
それでは僕もこれから托鉢の行にプロレスします。…アナタはプロレスしていますか?

 2009年4月7日(火)

  ムーン・シェーカー<6>

ノア地上波最終回を見ていた。
やはりノアは絶対王者小橋に尽きていた。
小橋の中には昭和のプロレスがギッシリつまっていた、全日新日・馬場猪木両方が渾然一体となって小橋の中に入っていた。

と突然、バサリ!とスポーツ新聞が目の前に降ってきた。
「ビバ!WBC原Japan!」
みの仙人登場だった。
綿アメの上を歩くような足取りと言う事は、かなりのウーロン杯を重ねているに違いなかった。
「原もそーだよねェ長嶋が乗り移ってるみたいだモン」
「憧れるって事は無心に成れる大切な事だよね~」
…ソーか!小橋はプロレスに憧れる人なんだ!
「しかし果たしてプロが憧れだけでプロたりえましょうか?」
僕は師匠に正直な気持ちをぶつけてみると。
コクリと頷いて「宮沢賢治が言う職業芸術家は一度は死ななければならない。だヨ…肉体・精神共に。ノアは今回ソコに気ずくイイチャンスなのかも知れない…」

ボロロ~ン、ウーロン杯で喉を潤しギターを爪弾いて仙人は歌い出した。
ラララ~ラララ~ララ~回りは褒め誉め讃えてくれようと~なりたい心~なりたい道~なりたい自分に~させてくれない事が~人間に生まれてきた事の意味~ラララ人間なんてラララ~ララララ~人間なんてララララララ…
田端義男<バタやん>のようなギターワークで去ッテ行く背中に未練の持つ別の一面を教えてクレル仙人ダッタ

 2009年3月31日(火)

  ムーン・シェーカー<5>

ある金曜日の午後の事だった。
僕は寺院の脇の日当たりのいい庭にいる、 寺の飼い犬パッチが、傍らにフンをしているのに気がついた。
マズイ…
陽気が上がってきたせいかハエがワルツを舞っている。
ホウキとチリトリで迅速にかたずけ、ホッと一息ついてチリトリを元の位置に戻そうとした…その瞬間!
グワワ~~ン!っと脳天に激烈な痛みと共になま暖かい液体感!
と、次の瞬間!
ビューっと噴水のようなアーチをえがいて額から血が吹き出した、ブッチャーが場外で繰り広げる流血地獄!
そばにあった郵便受けの角!
その角のハードコアな部分に脳天をしこたまブツけたからだった!
ビューっビューっと飛ぶ血を手で押さえて止血しようにも、脇から血が溢れでてナカナカ止まらない。
血の滴が驟雨のように石畳をバラバラバラバラと濡らして行く!
ヤバイヤバイ…落ち着け自分!
心拍数をあげるな落ち着け!

と・・・その時だった、みの仙人が
「どしたあああ!」
「大丈夫カアア!」
いつもの仙人の、平常心に裏打ちされた落ち着いた声とは明らかに違う高音質な興奮の声…
パッチも時ならぬ流血劇場にギャンギャン吠えたてる。
そうか…プロレスラーの場外大流血も本人は脳にダメージがなければお客さんを興奮させる事が出来るのかァ…
それを計算した上でヒールは悪役ブルースを唄うのかァ…

「そうだよ武クン」
いつもの落ち着いた声に戻った[みの仙人]がティッシュをガバと掴んで止血してくれながら、
「シークやシンやブッチャーがどれだけ優れた役者であったか、狂気と言う幻想を演出しプロレスを支えてきたか…」
確かに人は一面的にモノをとらえがちだが、この宇宙・時空を支えているモノは全て両面性で成り立っている。
光と闇・陰陽・白黒…みの仙人は静かに言った、
「プロレスもキャッチボールと同じだよね~。思いやりが甘えにつながったら駄目だけど、思いやり…つまり人間に情性が完全に欠落した・亡くなった時、その存在は消えて無くなる」

僕にも無心にプロレスを愛せる 日がくるのだろうか…
傷口の血が固まりだした頭を触りながら、ぼんやり考えた13日の金曜日だった

 2009年3月24日(火)

  ムーン・シェーカー<4>

ココ二週間、みの仙人は不眠不休の瞑想に没頭されている。
勿論、かの烏龍ハイも呑まずオシッコにもたたず、ただ座している。
二週間も!
その横で僕は、こないだ競輪のダービーでチョット浮いた時、やまやで買った1980円のグレンフェディックを硬水ソーダ割りで呑み、考えていた。

これからプロレスの運命は何にヨッテ変わるのだろぅ…
ピスタチオのカスを前歯でコリコリ咬み潰しグレンフェディックをコクリと喉に滑らせる。
美味い!ただ美味い!
「そうだよねェ」
みの仙人がウッスラ目を開け、「烏龍ハイチョ~だい」
あの、仙人もグレンフェディック如何でしょうか?
「烏龍ハイがいいの」…と言う、みの仙人がもっぱら飲むお酒は、35°のホワイトリカーに、凄高値ナル武夷山の烏龍茶を漬け込み、一年寝かせたモノを逆浸透膜の水で半分割りにした黄金色に輝く烏龍ハイで、普通の烏龍茶で割ったモノではなかった。

MS4「イイモノは只ひたすらにイイ!
善悪ないマグマのようなヒーロー出てこい!」
それは一体誰が!?
「例えばノアなら鍵を握っているのは、…」
僕は小橋・三沢・モリシ・ザキシオ…丸ケンタ…嫌嫌嫌!
そんな当たり前の事をファンも考えていたから、ノアは武道館も水増しが増え地上波からも…
「雅央」
…エエエー!!
僕は仙人の声に我耳を疑った!
みの仙人がよく酔時におっしゃる、「アンタ誰?」よりも驚きと困惑の電気が僕の体を貫いた!
ななナント雅央・井上
井上雅央がこれからのプロレス界を神話のアトラスのように支えて~!?
…俄かに信じられなかった!
かって仙人自体、後楽園ホールで、「SUWAはいいよねえ~…それにひきかえ…」と、哀愁とセキバクの表情を投げかけた先にいたのが…雅央!
東南アジア系オシャレ後ろ髪の般若面でトコトコと入場してきたその人は、自分で選んだろう般若面を恥ずかしそ~にリングイン前にサッサはずし、観客から
「何の為の般若面じゃあ!」て言う野次にニヤニヤニヤニヤ
川田が気の抜けたサイダーになったみたいな後ろ髪をなびかせて、あ゛~~痛デデデとマットでのた打ち回り中途半端な高木ブーを演じていた、秋山の傀儡・操り人形的存在だった男に何故?
仙人はプロレスのメシアたらんと欲スルのか?

僕は合点出来ずにいると師は
「今地球は自分達を勝手に霊の長タル存在に類する[人間]と位置ずけ、幻の時空間に長居する事に英知を傾けている。ノアの雅央が正に地球における人間、結論!雅央が正覚を得る…悟りに目覚めればプロレスは…」
世の中は一即多・多即一!
道端の石コロも偉いと尊される人間も、全ては関わりそのバランスを神的なるモノが司っている!
仙人は「僕が雅央の見方を変たのは、やっぱ小橋でしょう。肘離脱の最後の雅央戦、小橋は神のように人間☆雅央を照らシタ」
光光光に満ち溢れた世界がソコニ!

 2009年3月17日(火)

  ムーン・シェーカー<3>

僕が[みの仙人]に初めてお会いしたのは24年前。
たおやかな桃の花咲く禅含寺の湖畔だった。

当時仙人はブルーザ・ブロディを御贔屓にされ、「いいよねェ、ブロディ!腿の張りが最高じゃないの!」と、切り株に猫背に腰掛け、マルボロの煙りをマッタリ美味しそうにくゆらせ微笑む姿が印象的だった。
しかし当時の僕はハンセンの豪快なラリアットが魅力的に映り、ブロディのプロレスラーたる深きを理解する英知は全く持ち合わせていなかった。
つまり一面でしか物を見る目が無かったのだ。
今が両面・全面で見ているか時として疑わしいが、時を経て24年前より他者の視点を持った気がする今、馬場鶴田天龍の全日アーカイブ的番組を見るにつけ、ブルーザ・ブロディのそこはかとないキャラクター性に
うわわ~~ん!…まではいかないまでも、
じわわ~ん…とウッスラ嬉し涙が湧いてくる自分に時の変遷を体現し、プロレス哲学の深遠にして深淵におののくと共に、みの仙人の慈悲深さ、その天然仏性に憧憬を感じるので有りました。
今一つかくもプロレス哲学道・プロレス禅に正覚的モノを見たのは…酒!酒の酔いにより眠っていた自己の内にある目のような、地球霊・宇宙霊がプロレスと言う幻想的格闘技に、その堂々たる赤子のような力・童の力、野性・原始の力に、梵鐘(寺の鐘)の如く無条件に共鳴したのであります。

「まだまだ…タケシ君はまだまだダネ。」
あ?エ!?いつの間に!?
「求めないを求める姿は醜いヨ」
「感じなさいヨ、ただ無心にプロレスに感じなさいヨ。」
低く幾分くぐもった声で呟く、みの仙人が傍らで微笑んでいた。
しかし!理屈に頼った道元を、ピシャリと一喝した栄西禅師ほどストイックではないが、ほわっと油断せながら締め落としに掛かってくる、みの仙人の双眸に冷徹な影がある事を僕は見逃さなかった!
恐るべし!みの仙人!
そしてポンッと、一冊の古雑誌を…風がパラリとページをまくった。
「チャンスは2度とやってくるものじゃない!悔いのない人生、全力疾走するのが当たり前だ」と、みの仙人は「しかし、今もキッドはちゃんとプロレスやってるじゃない!」
え?…その言葉を残し突然仙人は消えた!
…そうだ以前仙人が言っていた「リングに上がってホウキ一本相手にプロレス出来なきゃ一人前のレスラーじゃないヨ!」


…今もキッドは車椅子とプロレスやっている!
人生とプロレスをやっている!dynamiteのように!
うわわ~ん
dynamitekidは永遠悠久無限に格好いいよ~!

 2009年3月10日(火)

  ムーン・シェーカー<2>

ムーン・シェーカー

「例えばね…」
安ワインを空けてウトウト寝ていた僕のすぐ隣に、突然【みの仙人】が烏龍ハイ片手に説法を始めるのだった。

「例えば棚橋弘至」
「棚橋の物足りなさ!武藤のコピーかも知れないけどサ、武藤は自分のコンプレックスだった頭皮の物足りナサに向い合いプロレスラブに目覚メタ。 なのに棚橋は愛シテマ~スだもん」とおっしゃられた。
ヘ?と寝ぼけ眼の僕に
「チャライと言われチャライを肯定しちゃ駄目!」
チャライを肯定…僕はようやく目が覚めた。
仙人は試合に勝って戦いに負け続ける棚橋が歯痒くて成らないのだ。
「言うは言わず!」とお代わりの烏龍ハイをチビリと口に含んで続けた
「愛シテマ~スは愛シテマセ~ンの意味共なる!包丁にニッコリ胸を張らなきゃハンサムダンディズムが貫けないデショ?」
「周りが棚橋をチャライと言うなら、チャライを真っ正面から否定してみなさいヨそれがプロレスってモンでショ」と、マントヒヒの様な鼻皺を寄せた!
…成る程、絶対ノ即否、そこで僕は質問した
「では仙人、棚橋はいかにすれば真のチャンプたりえましょう?」
ハハハ…ゲタモ!(ゲタモとはみの仙人一様の簡単あるいは考えるまでもないの意)
「たとえば控室でインタビュアーとかが、相手は棚橋さんの事を、チャ…と言った刹那瞬間!猪木よろしく、パァーーン!!と殺気にもろとも、そいつを5メートルも張り飛ばしてやればよろしい!」
…と同時に! 油断をしていた僕は、みの仙人の不意の一撃をバーンとくらい昏倒してしまった!

自分の言葉に興奮状態のみの仙人はさらにキングギドラとVエリックが乗り移ったように
「イリュージョン!プロレスこそ幻想的格闘技つまり殺気と狂気も演出できる格闘技!」 「棚橋よアルマジロになるな針鼠にヤマアラシになれ!山椒は小粒でピリリと辛い」とまくし立てる。
「逃走本能が闘争本能になった時、棚橋は決定力・説得力のあるチャンプになれるのだ。」
成る程一流と超一流の薄皮は自我の脱却ほどムキずらい薄皮だ!
隔靴掻痒のレスラーからの脱皮!
棚橋に突きつけられるみの仙人の注文は厳しく続く。
「太陽の天才児は己の中の真なる月の凡才児に向かい合って初めてその存在が和となる。頑張れ棚橋!」

…途端、いつもの穏やかな みの仙人に戻り 「やんぬるかな三つ子の魂百までも…運命・縁・時代もある…」
干し柿臭い溜め息を残り香に仙人は霧と化したのだった。

 2009年3月3日(火)

  ムーン・シェーカー<1>

ムーン・シェーカー

飯能の山奥にヒッソリ住むプロレス仙人「みの仙人」
そのプロレス愛は深遠、知識は無尽蔵を誇った。
そして酔うほどにプロレス慈悲心は暖まってゆき、
7杯目の烏龍ハイを飲み干してこうおっしゃった。

「アントニオ猪木はアントニオ猪木で無いが故にアントニオ猪木であろうとするからこそアントニオ猪木であった訳でショ!」と。

「馬場しかりエリック・ブロディ・ドリーしかり昔のレスラーは自分のコンプレックスに向かい合ってたから凄みがあったんだよねぇ~」

絶対矛盾の自己同一。
「この世に生命を受けた人間は全て、完全なる人間ではないゆえに人間に産まれさせられる訳よ」
そして8ハイ目を飲み干し、
「だから体験させれる為に人間に生まれてきたからには、永遠に輝ける未完成を追いかけ一生を終える運命からは逃れられないよねぇ」と、
遠い目をしておっしゃられた。
「~では無いが故に、~であろうと!死ぬ気で必死に生きない限り 生きた実感を自分で感じられない!」と、
ジミースヌーカがコーナーポストで広げた両手の指先を真似た後、
十杯目を飲み干してトロリと溶けるように霧のしじまに消え去られた。

そう「みの仙人」はプロレスとは如何なる物か、
生きる事死ぬ事の意味をプロレスを通して僕に教えて下さるのだった。

 

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